代表挨拶

代表挨拶

始めまして!木の里農園(このさとのうえん)の代表、布施 大樹(ふせ たいき)です。木の里農園は茨城県の北端、常陸太田市の里美地区で有機農業を家族で営む、小さな農園です。

標高250メートルの山間部に農園はあります。自宅から3キロの範囲に様々な形の田畑が約2.5ヘクタール。時には畑にイノシシが現れることもしばしばです。場所によっては農地よりも土手のほうが広い場所もあります。全て地元の方々が耕作できなくなった農地を引き継いで借り受け、耕しています。

効率化・大規模栽培とは縁遠いこの地ですが、里山の自然が豊富で、澄んだ空気と清い水が豊かな里でもあります。冬はマイナス10℃まで冷え込み、夏の暑さも厳しいですが、夜はすっと涼しくなります。寒暖の差が作物の味わいを深めてくれます。また、この地は様々な植物の南限と北限が入り混じり、栽培可能な作物の種類がとても豊富です。比較的寒冷とはいえ、年間を通じて露地栽培で作物生産が可能です。

私たちは、この地の自然を最大限に活かした有機農業を展開して参ります。具体的には次の3つです。

1、露地栽培・・・・・・・露地=旬の栽培です。天候など様々なリスクがありますが、適切に管理すれば独特の味わい深い作物が作れます。
(生食用のトマトとミニトマト、裏作の早春どりサラダ野菜だけはビニールハウス栽培です。)
2、多品目栽培・・・・・・四季の食卓を彩る、その季節に一番おいしい作物を作ります。結果として様々な作物を育てることになります。
3、里山循環農業・・・・・里山の資源を活かし、土と作物を育て、豊かな環境をも創造してゆきます。

私たちは農薬と化学肥料を使用しません。ただしそれは上記の目的を達成するための手段です。私たちの農業は周囲の多様な生態系に依拠しています。つまり、「多様性」こそが私たちの有機農業のキーワードです。害虫や病原菌がいても、適切に「多様性」を維持することが出来れば、大発生には至りません。何事もバランスが大切です。簡単なことではありません。しかしだからこそ、生涯をかけて追及してゆけるテーマだと考えます。

このようなアプローチの積み重ねの結果として、健康な土ができて、そこに育つ作物も元気でかつ栄養価の高いものになります。しかし大切なのはここからです!

いかに鮮度よくお客様の元へお届けするか。

そのために私たちは野菜ボックスの直販にこだわっています。日々の畑の様子やレシピなどをお便りに載せて、野菜と一緒にお届けします。社会の中で遠い存在になりつつある農業生産現場を少しでも身近に感じてもらいたい……そんな願いも少しだけ込めています。皆様とのささやかなお付き合いが、認証制度や表示を超えた「安全・安心」につながってゆくと信じています。

皆様の日々の食卓に寄り添ってゆくこと。

それが木の里農園の使命です。

そして、将来は人口と農業従事者が激減しているこの豊かな山村に、再び「農業」という職業が復活してゆくことを夢見ています。このような私達ではありますが、みなさまのマイファーマーとしてお付き合い頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。