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ホーム » ブログ » 百姓の目線 » 半夏生に思う

半夏生に思う

2010.7.2
就農した頃は「農」という生き方に至上の価値を感じていた。

地元の農家の方に、サラリーマンより稼がなきゃ農業やってる意味ないよ、と言われても、意味がよく分からなかった(笑)

それどころか、農業の価値はお金じゃない!とか反論してみたり(笑)

確かに農業にはお金じゃ図れないものがある。それは「命を育む」って言うことだったり、環境を作り出していることだったり、いわゆる外部経済性というものだと思う。

しかし、就農して12年もたち、自分が営んでいる有機農業というものの社会的な位置みたいなものが分かってくると、やっぱりお金は大事だな、と思うようになった。

別に沢山のお金が欲しいわけではない。有機農業の世界にはお金では買えない魅力があふれている。でもそれは自分たちの中の世界のお話。やってる人しか分からんのですよ。単なる自己満足ですね。

いざ、我々の世界を外に向けて売り出さん!とするとき、ふたつの方法があると思う。
ひとつは、カリスマとなってとことん特殊路線を追求して一部の人々を引き付ける方法。
もうひとつは、とことん現代社会の土俵の上で勝負する方法。

私は後者を選びたい。そのための課題は二つある。

ひとつは、有機農業技術を、精神論じゃなく一般化、または普遍化すること。農業技術なんてものは、個々人の努力と工夫がものをいう世界で、いわゆる職人の世界と一緒です。一般化と最も遠い世界だからこそ、そのための努力が必要と思う。誤解を恐れずに言えば、手間をかければ作物は応えてくれる、的な世界からは卒業するべきである。
もうひとつは、経営的に説得力があること。いくら立派な理念があっても、経済的に成り立っていなければ後継者は生まれない。単なる新興宗教ですよ。

今の私はサラリーマンより稼ごうとは思はないが、少なくとも同等には稼ぎたいと思っている。
何故か?
地元の若者に農業に就いてもらいたいからです。そのためには経済的な裏づけが必要なんですよ。それがあって初めて有機農業の素晴らしさが語れると思う。胸を張って農業を勧められる。

現時点の私の目標であり、夢ですね。現状ではとても勧められるものではない。暇なし休みなし。妻や子供にしわ寄せがいっている。12年もたってまだこんなもんなのがもどかしく情けない。

私もあと数ヶ月で40である。70年の人生として、あと30回しか作物が作れないことになる。しかも体がそこまで持つ保障はどこにもない。もしかしたら10回くらいしか作れないかもしれない。その間に後継者も育てておきたい。後継者が勇んで農業に励むことのできる地域社会を残してやりたいものだ。

おお、何だかまたやる気が湧いてきたぞ!!
一日一生。毎日勉強です。

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