土が分からない
2010.11.3
有機農業を始めて12年程が経過した。
畑の土も柔らかくなってきて、大して肥料を入れなくても大抵のものは出来るようになってきた。
しかし何かが違うように思う。
肥えた土の害、というか、、、、一言では表現できないのだが、作物は育っているけど「伸び伸びと」ではないような、、、、
こちら今年から借りた畑の9月9日は種の色大根各種。
ガリガリのやせ土だったが、とても生育が良い。被覆は始めからなし。途中管理機で走っただけ。土はカチカチだが大根は構わず勝手にどんどん成長している。
こちら大根の並びの冬用の葉物畑。借りて3年目キュウリ跡。
生育は悪くないが、日が照るとしおれやすいような、、写真では分かりづらいが青虫が結構いる。
アブラムシもちらほらと、、、、
上の大根を眺めていて12年前のことを思い出した。
新規就農して1年目の春、借りた畑の土を普及センターで分析してもらった。pH4の強酸性で「野菜は無理」と宣告された。しかし結果はどうだったか。見たこともないようなピカピカの野菜が採れたのだった。
おそらく今回の色大根畑も同じ現象だと思う。
地元のお百姓さんは、「めずらしいからだっぺ」と表現している。
つまり、畑の土がピュアというか、焼畑なんかでもそうらしいのだが、開墾一年目がもっとも良くできる。
同じことが12年前にも今年も起きたのだと思う。間違いなく今年の冬大根はうまい。
確かに12年のうちに生産は段違いに安定してきた。しかしそれは仕事の回し方がうまくなったことも大きいと思う。ならば出来る作物の味が向上しているかと問われれば、う~んどうだろうか?いやいや美味しいはずである。でももっとすごいのができるはずだ。土をピュアな状態で維持できれば。
じゃあどうすればいいのか。分かりません。まずは自分の農法のクセを洗い出そう。そして土を見ることだ。根っこを見よう。地面の下の見えない世界が知りたい。土の中の微生物の世界。彼らと根っこの関係。土の温度。水分。そして栄養素。分からないことだらけだ。でもそれが見える百姓になりたい。
「土を知ること」そして「自分の農法を掘り下げること」。
自然の摂理に限りなく近づいてゆきたい。それが有機農家のロマンだと思う。
畑の土も柔らかくなってきて、大して肥料を入れなくても大抵のものは出来るようになってきた。
しかし何かが違うように思う。
肥えた土の害、というか、、、、一言では表現できないのだが、作物は育っているけど「伸び伸びと」ではないような、、、、
こちら今年から借りた畑の9月9日は種の色大根各種。
ガリガリのやせ土だったが、とても生育が良い。被覆は始めからなし。途中管理機で走っただけ。土はカチカチだが大根は構わず勝手にどんどん成長している。
こちら大根の並びの冬用の葉物畑。借りて3年目キュウリ跡。
生育は悪くないが、日が照るとしおれやすいような、、写真では分かりづらいが青虫が結構いる。
アブラムシもちらほらと、、、、
上の大根を眺めていて12年前のことを思い出した。
新規就農して1年目の春、借りた畑の土を普及センターで分析してもらった。pH4の強酸性で「野菜は無理」と宣告された。しかし結果はどうだったか。見たこともないようなピカピカの野菜が採れたのだった。
おそらく今回の色大根畑も同じ現象だと思う。
地元のお百姓さんは、「めずらしいからだっぺ」と表現している。
つまり、畑の土がピュアというか、焼畑なんかでもそうらしいのだが、開墾一年目がもっとも良くできる。
同じことが12年前にも今年も起きたのだと思う。間違いなく今年の冬大根はうまい。
確かに12年のうちに生産は段違いに安定してきた。しかしそれは仕事の回し方がうまくなったことも大きいと思う。ならば出来る作物の味が向上しているかと問われれば、う~んどうだろうか?いやいや美味しいはずである。でももっとすごいのができるはずだ。土をピュアな状態で維持できれば。
じゃあどうすればいいのか。分かりません。まずは自分の農法のクセを洗い出そう。そして土を見ることだ。根っこを見よう。地面の下の見えない世界が知りたい。土の中の微生物の世界。彼らと根っこの関係。土の温度。水分。そして栄養素。分からないことだらけだ。でもそれが見える百姓になりたい。
「土を知ること」そして「自分の農法を掘り下げること」。
自然の摂理に限りなく近づいてゆきたい。それが有機農家のロマンだと思う。