これからのうちの農業について考えた。
2011.1.24
土曜日に茨城の有機農家の年に一度の会員集会に出席してきました。
会場の笠間市岩間はもう梅が咲いていてびっくり。
平らでいいところだった(遠い目)、、、、、
毎回圃場見学があるのですが、今回はなし。そして、勉強会、討論会のテーマは当然TPP。
私たちの有機農業は特定の消費者に生産物を届ける「提携」という方法で発展してきました。今でこそ多様な販路が出来て、様々な経営形態の有機農家が生まれていますが、有機農業の原点は生産者と消費者が直接つながることにあると思います。それはTPPの時代になってますます大切になるのではないでしょうか。
つまり、私たちはもっと消費者にPRが必要ということです。もちろん品質の高い農産物を作ることが大前提としてあります。その上で「安ければそれでいい」と考える大部分の消費者を振り向かせる努力、統計では0・16%と言われている有機野菜のシェアを増やす努力、日本の自給率より低い有機農産物の自給率を上げる努力をしましょう。
一方で、変えてはいけないものもあります。有機であることは当然として、より地元の風土に根差した栽培方法を追及して地域内循環を進めましょう。それが地域の農の文化の継承になってゆくと思います。私の農業では山の落ち葉の利用や、学校給食への取り組みが今後ますます大切になると思います。
人の細胞は3カ月ですべてが入れ替わるそうです。つまり3カ月の間に食べたものがその人の体を作っています。また、全ての食べ物は土と水から生まれます。つまり人の体は食べ物が生まれた風土の産物でもあるのです。だから私は自分が耕す農地で農薬や化学肥料などの化学物質を使いません。まして里美は源流の村です。水を守るのは源流の農民の責務です。農地に播かれた化学物質は川に流れて飲料水となり、海に出て魚や貝に蓄積します。そして最後は食物連鎖の最上位に位置する人間の体内に帰ってくることでしょう。
一方、落ち葉などの有機物を施して腐植に富んだ土は、微生物が豊富で健康な作物が育ち、地下水を浄化し、栄養の豊富な水とプランクトン、魚や海藻を育みます。そうです。私の有機農業は単に安全安心な農産物を作っているだけではないんです。消費者の方々には、身体が土からできていること、そして私たち農家の役割は食べ物の生産だけではないのだということを考えてほしいですね。
さて、私たちも覚悟はしておくことにしよう。どんな時代になっても我慢して続けてゆくのだ。そんな中でどこまで楽しめるか。少なくとも、うちの野菜を輸出する気は毛頭ないからね。
会場の笠間市岩間はもう梅が咲いていてびっくり。
平らでいいところだった(遠い目)、、、、、
毎回圃場見学があるのですが、今回はなし。そして、勉強会、討論会のテーマは当然TPP。
私たちの有機農業は特定の消費者に生産物を届ける「提携」という方法で発展してきました。今でこそ多様な販路が出来て、様々な経営形態の有機農家が生まれていますが、有機農業の原点は生産者と消費者が直接つながることにあると思います。それはTPPの時代になってますます大切になるのではないでしょうか。
つまり、私たちはもっと消費者にPRが必要ということです。もちろん品質の高い農産物を作ることが大前提としてあります。その上で「安ければそれでいい」と考える大部分の消費者を振り向かせる努力、統計では0・16%と言われている有機野菜のシェアを増やす努力、日本の自給率より低い有機農産物の自給率を上げる努力をしましょう。
一方で、変えてはいけないものもあります。有機であることは当然として、より地元の風土に根差した栽培方法を追及して地域内循環を進めましょう。それが地域の農の文化の継承になってゆくと思います。私の農業では山の落ち葉の利用や、学校給食への取り組みが今後ますます大切になると思います。
人の細胞は3カ月ですべてが入れ替わるそうです。つまり3カ月の間に食べたものがその人の体を作っています。また、全ての食べ物は土と水から生まれます。つまり人の体は食べ物が生まれた風土の産物でもあるのです。だから私は自分が耕す農地で農薬や化学肥料などの化学物質を使いません。まして里美は源流の村です。水を守るのは源流の農民の責務です。農地に播かれた化学物質は川に流れて飲料水となり、海に出て魚や貝に蓄積します。そして最後は食物連鎖の最上位に位置する人間の体内に帰ってくることでしょう。
一方、落ち葉などの有機物を施して腐植に富んだ土は、微生物が豊富で健康な作物が育ち、地下水を浄化し、栄養の豊富な水とプランクトン、魚や海藻を育みます。そうです。私の有機農業は単に安全安心な農産物を作っているだけではないんです。消費者の方々には、身体が土からできていること、そして私たち農家の役割は食べ物の生産だけではないのだということを考えてほしいですね。
さて、私たちも覚悟はしておくことにしよう。どんな時代になっても我慢して続けてゆくのだ。そんな中でどこまで楽しめるか。少なくとも、うちの野菜を輸出する気は毛頭ないからね。