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ホーム » ブログ » 百姓の目線 » つばめ

つばめ

2011.3.30
先日、市内の篤農家に作業のお手伝いに伺っていた時のこと。
そこのおかみさんが朝からしきりに
「今年はツバメが来ないのよねえ、、、、、」
「いつもなら彼岸前には飛んでくるんだけどねえ、、、、」
と気にされていた。
「おかみさん、それどころじゃないでしょう。ホ・ウ・シャ・ノ・ウは気にならないの?」
「風評被害だって出るかもしれないんですよ!!」
「今年は寒いから飛んでくるのが遅れてるんじゃないんですか?」
とボク。
「でもねえ、気温より日長で毎年正確に来てくれるんだけど今年はおかしいのよねえ、、、、」
とおかみさん。
「そういやあ、布施くんちのハウスの土手にカワセミの巣があるの知ってっけ?」
「この前ハウス建てに行ったとき見つけたんだ。ありゃあ去年の巣だな」
とご主人。
なんなんだこの夫婦は。原発より小鳥の動静の方が気になるのか、、、、、
「それにしても現代文明はもろいもんだなあ!」
とご主人。
おお、ようやく現実批評的な話題になってきたぞ、、、、、、
日の出前からひたすら作業を続けてもう少しで終わりという昼前。
「あっ」
おかみさんが空を見上げて小さく叫んだ。
「ツバメ、ツバメが飛んできたよ!!」
僕もおかみさんが指さす空を見上げる。真っ青な空が広がっているばかりで分からない。
さらに目を凝らすと、はるか上空を2羽のツバメが北へ向かってゆうゆうと飛んでゆくのが見えた。
「あー良かった。今年も来てくれたんだねえ。ほんと良かった、、、、」
おかみさんは心底うれしそうにつぶやいた。
おかみさんは何故そんなにうれしかったのだろうか、、、、
原発事故で不安な心中だけど、必ずめぐり来る季節をツバメに重ねて、そこに希望を見出していたのだろうか、、、、
はたまた、ツバメが帰ってきたことが純粋にうれしかったのか、、、、、
まあどっちでもいいだろう。
でもその時のおかみさんの視線の先には原発も放射能も何にもなくて、長い旅を終えてこの地に帰ってきたツバメのつがいと、彼らが旅してきた大空があるばかりであった。
え?僕はどうだったって?
ご家族とそのお仲間の怒涛の仕事についてゆくのが精一杯でとても空なんか見上げる余裕はありませんでしたよ。まだまだ修行が足りません(トホホ、、、、、、)

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