時に立ち止まり。。
2018.9.9
暑く乾いた長い夏がようやく終わりそうです。
それだけでなく、各地で続く大雨、台風、そして地震の被害。。。
自然というものは私達に豊かな恵みをもたらしてくれるだけでなく、時には気まぐれに牙をむくものですね。被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。
そして明日は我が身にも。。。
だからこそ、農家である私たちは、日々真摯に畑と向き合い、かなわぬ自然と向き合いながら、自然の声に耳を澄ませて、生きてゆこうと思います。自然と対峙する1次産業の魅力はここにある、、、自分の100%の仕事が120%にも20%にもなるということ。だから大変だ、、、ではなくて、だから面白い!と私は思います。
そして、本当は他の仕事だって人生だってみんな一緒なんじゃないの?って思います。IT系だって総理大臣だって、本当は自然の力の前にはひれ伏すしかない。。。でもそれでは生きてゆくのは難しいから戦う時もあるけれど、同時に私たちは自然の恵みに活かされている存在でもある。。。
神道とかアニミズムってそんなところが起源なのかなって思うけど、宗教というものは、人間社会を統治したり、節度を維持したり、いわゆる権力とも結びつきやすいものでもあり、情報化が進んだ現代そしてこれからは、もっと自律的にそれぞれの個人が自然と向き合い、その猛威を避けるのではなくて、受け入れて共存してゆける。。。そんな世界を目指したいと思っています。
畑の話をしようと思っていたら、いつの間にか青臭い話になってしまいました。震災以降、しばしば命の重さと自然について考える機会がありますが、日々に追われてなかなか言葉にならないので。
幸い、今年の夏も我が村は大きな災害を受けることはありませんでした。農園のスタッフみんな力を合わせて厳しい夏に全力で立ち向かい、秋野菜もおおむね順調に育ってくれています。ぼちぼち収穫も始まっています。
きっと、美味しい、甘い、とかだけじゃない、今年だけの味がするはずです。これからお届けする秋の野菜ボックスも、楽しんで味わっていただければと思います。
そして、夏を振り返る頃にはすでに冬までの植え付けがほぼ完了しているのが農家というもの。明日からまた雨なので、これから最後の大根やカブの種まきしてきます!