植え付けラッシュ始まりました。
2013.4.17
いつもより早く咲いた桜も峠を過ぎて、木々の芽吹きが始まりました。
春の雨が大地に沁み込んで、土の中の生き物たち、虫や草の種、目に見えない微生物たちが一気に動き始めたようです。
賑やかな季節が始まりました。
季節の流れに乗り遅れないよう、農園でも次々と野菜の苗を畑に植えつけてゆきます。
ねぎ。遠くでお母ちゃんが植え付けの手直しをしています。
「ひっぱり君」という、簡単な道具を使って、8000本を1時間ほどで植えられます。
キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・レタスなど。
これは「手植えくん」という、人間の2本の手で、ひたすら半日かけて植えました(汗)
まだまだ霜が降るので、不織布で保温してあげます。
あっ・・・自分の陰が写ってしまった。。。。。
今日は里芋を植えました。
まず、1.2m幅に溝を切って、そこに芽だしした種芋を逆さまに並べてゆきます。
その上からうね立てマルチャーをかけて植え付け終了。
この方式で植え付け時間が今までの半分で済むようになりました。
ちなみに種芋の「芽出し」は下の写真のように平コンテナに逆さまに並べるだけです。
この上から古ビニールを2重にかけてハウス内に置いておきます。
きれいに芽と根が出そろったら、コンテナごと畑に持って行って植えつけます。
「苗取り」の時間はゼロです。ぜひお試しください。
ここからは独り言です。
里芋の作業は何とか省力化しようとあれこれ工夫してきました。現在はうね立てマルチ逆さ植え畝間リビングマルチ無除草放任栽培という、かなりの管理作業の省力化とそこそこの収量と品質の両立が出来ています。しかし昨夏の旱魃でこの方式の欠点が明白になりました。高温乾燥期に雨が降らないと、マルチの中の土がからからに乾いてしまうのです。もちろん灌水することが基本の作物であるのですが、この時期は他の野菜、人参や植えたばかりの秋冬キャベツなどの水やりに時間がとられて里芋まで手が回りません。では転作田に作って水を流し込んだらどうか。収量は上がるのですが、畑の芋に比べると味が落ちるんですよね。そこで農園では、山際の半日しか日が当たらない湿り気のある畑で作っています。上の写真の左奥、木の陰になる場所で最高の芋がとれます。しかし、写真の右側、まだ植えていない場所は比較的日当たりが良いのですが、昨年は乾燥で惨憺たる出来でした。で、この部分は途中でマルチをはがして土寄せしてしまおうとか、いっそのこと千葉の農家さんに聞いた平マルチ2条植え途中ではがしてガッツリ土寄せ方式がいいかとか、まだ迷っています。また、昨年は芋の作付前にスーパーソイラーで深堀したのですが、これが乾燥を助長したかもしれません。やはりここは基本に戻って灌水のための井戸を掘るか、またはわざと日陰にするために西側の荒れ地に木でも植えるかとか、妄想は広がります。。。。ちなみに里芋はこの畑で連作4年目になります。僕は今「土のバランスがとれていれば、連作障害は出ないのではないか」との仮説を立てています。アブラナ科とかは怖いですが、里芋は比較的取り組みやすいような気がしています。そうそう、大事なことを忘れていました。逆さ植えの最大の欠点は、「発芽が遅れる」ことです。ここ数年の夏の旱魃を乗り切るには、「梅雨明けまでに相当な生育量を確保していること」が必要です。つまり自分の陰で土を乾燥から守ることがどうしても必要なのです。そのために「逆さ植え」が妥当な技術なのか?検討の余地ありですね。って今頃言ってどーする、って話ですが(^_^;)
農家という生き物はこのようにいろんなことをグチャグチャと頭の中で考えながら仕事をしています。消費者の皆さんには作物で評価していただきますが、そこまでの道のりはとても長い。。。。。。優秀な農家はこのあたりの整理が上手なんでしょうねきっと。
春の雨が大地に沁み込んで、土の中の生き物たち、虫や草の種、目に見えない微生物たちが一気に動き始めたようです。
賑やかな季節が始まりました。
季節の流れに乗り遅れないよう、農園でも次々と野菜の苗を畑に植えつけてゆきます。
ねぎ。遠くでお母ちゃんが植え付けの手直しをしています。
「ひっぱり君」という、簡単な道具を使って、8000本を1時間ほどで植えられます。
キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・レタスなど。
これは「手植えくん」という、人間の2本の手で、ひたすら半日かけて植えました(汗)
まだまだ霜が降るので、不織布で保温してあげます。
あっ・・・自分の陰が写ってしまった。。。。。
今日は里芋を植えました。
まず、1.2m幅に溝を切って、そこに芽だしした種芋を逆さまに並べてゆきます。
その上からうね立てマルチャーをかけて植え付け終了。
この方式で植え付け時間が今までの半分で済むようになりました。
ちなみに種芋の「芽出し」は下の写真のように平コンテナに逆さまに並べるだけです。
この上から古ビニールを2重にかけてハウス内に置いておきます。
きれいに芽と根が出そろったら、コンテナごと畑に持って行って植えつけます。
「苗取り」の時間はゼロです。ぜひお試しください。
ここからは独り言です。
里芋の作業は何とか省力化しようとあれこれ工夫してきました。現在はうね立てマルチ逆さ植え畝間リビングマルチ無除草放任栽培という、かなりの管理作業の省力化とそこそこの収量と品質の両立が出来ています。しかし昨夏の旱魃でこの方式の欠点が明白になりました。高温乾燥期に雨が降らないと、マルチの中の土がからからに乾いてしまうのです。もちろん灌水することが基本の作物であるのですが、この時期は他の野菜、人参や植えたばかりの秋冬キャベツなどの水やりに時間がとられて里芋まで手が回りません。では転作田に作って水を流し込んだらどうか。収量は上がるのですが、畑の芋に比べると味が落ちるんですよね。そこで農園では、山際の半日しか日が当たらない湿り気のある畑で作っています。上の写真の左奥、木の陰になる場所で最高の芋がとれます。しかし、写真の右側、まだ植えていない場所は比較的日当たりが良いのですが、昨年は乾燥で惨憺たる出来でした。で、この部分は途中でマルチをはがして土寄せしてしまおうとか、いっそのこと千葉の農家さんに聞いた平マルチ2条植え途中ではがしてガッツリ土寄せ方式がいいかとか、まだ迷っています。また、昨年は芋の作付前にスーパーソイラーで深堀したのですが、これが乾燥を助長したかもしれません。やはりここは基本に戻って灌水のための井戸を掘るか、またはわざと日陰にするために西側の荒れ地に木でも植えるかとか、妄想は広がります。。。。ちなみに里芋はこの畑で連作4年目になります。僕は今「土のバランスがとれていれば、連作障害は出ないのではないか」との仮説を立てています。アブラナ科とかは怖いですが、里芋は比較的取り組みやすいような気がしています。そうそう、大事なことを忘れていました。逆さ植えの最大の欠点は、「発芽が遅れる」ことです。ここ数年の夏の旱魃を乗り切るには、「梅雨明けまでに相当な生育量を確保していること」が必要です。つまり自分の陰で土を乾燥から守ることがどうしても必要なのです。そのために「逆さ植え」が妥当な技術なのか?検討の余地ありですね。って今頃言ってどーする、って話ですが(^_^;)
農家という生き物はこのようにいろんなことをグチャグチャと頭の中で考えながら仕事をしています。消費者の皆さんには作物で評価していただきますが、そこまでの道のりはとても長い。。。。。。優秀な農家はこのあたりの整理が上手なんでしょうねきっと。