薪割りは余裕ができてから
2013.11.3
日曜日の今日、意を決して薪割りをしました。
うちでは毎日の風呂と冬の暖房に薪を使っています。山里なので、薪は苦労なく手に入れることができます。無尽蔵にある資源を使わない手はないです。本業の農作業や配達で燃料を消費する仕事をしているので、せめて毎日の暮らしくらいは地球温暖化防止に役立ちたいとも思っています。
しかし、昨年末にトラック4台分運んであった薪は、夏を越してすっかり雑草に覆われてやぶの中。
以前は薪を数年分ストックして最低でも2年間枯らした薪を使っていましたが、近年は農作業が忙しく、なかなか薪の準備まで手が回りません。今年の冬に使う薪も在庫が1トンほどしかありません。うちでは一冬で4トンくらいは燃やすので、全く足らないわけで、かと言って今頃割った薪がすぐに燃やせるわけもなく、しかしこのまま置いておけば、虫が食い、キノコが生えて、次第に地球に帰って行ってしまうことは明らかだったので、重い腰を上げたわけです。
10年以上薪を使ってきて、斧で薪を割るのもずいぶん上手くなりました。半日やれば2トンくらいは斧(ヨキ)と楔(クサビ)だけで割ることができます。しかし年々時間が無くなり、以前のように薪割りが上手くなることへの新鮮なヨロコビも少なくなって、昨年から薪割り機を導入しました。さすがにこれはよく働いてくれます。しかし、チェンソーもそうですが、薪を使うために燃料を消費するという矛盾したこの行為に納得して使わなければなりません。でも暖房に使う灯油やガス、電気よりははるかに少ない使用量で済むのは確かです。
やはり問題は、薪を集め、玉切りし、割って運んで積んで燃やすという一連の作業に要する時間を確保しがたいという現実です。経済的にはこれらに要する作業時間を時給計算して、それよりも一冬の燃料代の方が安ければ、薪でなく化石燃料を選択するのが正しいという答えになります。僕が10年ほど薪を使ってきて思うのは、特に計算したことはありませんが、よっぽど能率よく作業しない限り、化石燃料のほうが安いということです。
それと意外に大事なのは動線の設計。運んできて割って積んで燃やすという流れをいかに無駄なくスムーズに回せるか、、、うちはスペースの確保が難しく、割る場所と積む場所が離れていて不便です。なので、いっそのこと積むのは枠付きパレットにして、フォークでどこにでも移動できるようにしようと思っています。割った薪からどんどん枠付きパレットに放り込んで、堆肥場の隅にでもトタンをかぶせて積んでおき、燃やす分だけトラクターで運んで来れば、積む手間も、ストーブまで薪を運ぶ手間も省けます。
薪ストーブというとイメージがいいので、新規就農者はあこがれる人が多いかもしれません。でもまずは自分の仕事である農業を軌道に乗せることを優先するべきです。でも余裕ができたらぜひ薪をどんどん生活に取り入れてほしいと思います。薪を使う楽しさは言葉では言い尽くせません。僕は余裕がない中で貴重な時間を削って薪仕事をしてますがね。
うちでは毎日の風呂と冬の暖房に薪を使っています。山里なので、薪は苦労なく手に入れることができます。無尽蔵にある資源を使わない手はないです。本業の農作業や配達で燃料を消費する仕事をしているので、せめて毎日の暮らしくらいは地球温暖化防止に役立ちたいとも思っています。
しかし、昨年末にトラック4台分運んであった薪は、夏を越してすっかり雑草に覆われてやぶの中。
以前は薪を数年分ストックして最低でも2年間枯らした薪を使っていましたが、近年は農作業が忙しく、なかなか薪の準備まで手が回りません。今年の冬に使う薪も在庫が1トンほどしかありません。うちでは一冬で4トンくらいは燃やすので、全く足らないわけで、かと言って今頃割った薪がすぐに燃やせるわけもなく、しかしこのまま置いておけば、虫が食い、キノコが生えて、次第に地球に帰って行ってしまうことは明らかだったので、重い腰を上げたわけです。
10年以上薪を使ってきて、斧で薪を割るのもずいぶん上手くなりました。半日やれば2トンくらいは斧(ヨキ)と楔(クサビ)だけで割ることができます。しかし年々時間が無くなり、以前のように薪割りが上手くなることへの新鮮なヨロコビも少なくなって、昨年から薪割り機を導入しました。さすがにこれはよく働いてくれます。しかし、チェンソーもそうですが、薪を使うために燃料を消費するという矛盾したこの行為に納得して使わなければなりません。でも暖房に使う灯油やガス、電気よりははるかに少ない使用量で済むのは確かです。
やはり問題は、薪を集め、玉切りし、割って運んで積んで燃やすという一連の作業に要する時間を確保しがたいという現実です。経済的にはこれらに要する作業時間を時給計算して、それよりも一冬の燃料代の方が安ければ、薪でなく化石燃料を選択するのが正しいという答えになります。僕が10年ほど薪を使ってきて思うのは、特に計算したことはありませんが、よっぽど能率よく作業しない限り、化石燃料のほうが安いということです。
それと意外に大事なのは動線の設計。運んできて割って積んで燃やすという流れをいかに無駄なくスムーズに回せるか、、、うちはスペースの確保が難しく、割る場所と積む場所が離れていて不便です。なので、いっそのこと積むのは枠付きパレットにして、フォークでどこにでも移動できるようにしようと思っています。割った薪からどんどん枠付きパレットに放り込んで、堆肥場の隅にでもトタンをかぶせて積んでおき、燃やす分だけトラクターで運んで来れば、積む手間も、ストーブまで薪を運ぶ手間も省けます。
薪ストーブというとイメージがいいので、新規就農者はあこがれる人が多いかもしれません。でもまずは自分の仕事である農業を軌道に乗せることを優先するべきです。でも余裕ができたらぜひ薪をどんどん生活に取り入れてほしいと思います。薪を使う楽しさは言葉では言い尽くせません。僕は余裕がない中で貴重な時間を削って薪仕事をしてますがね。