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ホーム » ブログ » 百姓の目線 » いつまで「自粛要請」に従うか?

いつまで「自粛要請」に従うか?

2013.12.12
昨年に引き続いて、農林水産省による落ち葉のセシウム測定に協力しました。

現在東日本17都府県には「落ち葉の使用自粛要請」が出ています。

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/syouhi/110725.html

農水省では落ち葉を腐葉土化した時の移行係数を、各地での測定によって把握し、堆肥の規制値である400ベクレルから遡って、原料である落ち葉の時点での規制値を設定するための調査を行っています。茨城県内の3か所の調査地点のうち、一か所が僕たちが管理している山林3地点です。

昨年、農水省の若手官僚と話した時は、2014年春を目途に落ち葉の規制値を決定し、同時に使用自粛要請を解除、という段取りだと聞いていました。しかし今日の県の担当者の方からは、来シーズンの調査継続を打診されました。

 

え~と、落ち葉はいつまで使えないのでしょうか??

 

僕達は今秋も早々に市役所に落ち葉の測定を頼んで、自分たちが管理している山の状況は把握しています。

2011年以来、順調にセシウム濃度は低下してきています。堆肥の規制値をはるかに下回るレベルであり、良質堆肥原料として使用しても全く問題ありません。堆肥化すればさらに濃度は下がります。2011、2012年の落ち葉と堆肥で実際に実証済です。それなのに、「使用自粛要請」が解除されていないために、良い堆肥を作っても農地に施用することができません。堆肥場には植物性の良質堆肥がたまってゆく一方です。

 

一方で、地域のお年寄りの農家は、自粛要請が出ていることなどつゆ知らず、盛大に落ち葉をさらってきては農地に使用しています。彼らはちゃんと測定しているのでしょうか?矛盾を感じます。

 

専業の僕らは、データをしっかりと把握して、問題がないと分かっているのに、「要請」のために使えない。

「要請」を知らない地域のお年寄りは、データを知らないのに大らかに使っている。

 

お役所の方々はこの状況をどう考えていらっしゃるのでしょうかね?落ち葉を堆肥源として使っている専業農家は、この辺では僕たち有機農家だけじゃないんですよ。専業の慣行農家さんでも、良質の作物を作るために山を整備して落ち葉を使ってきた方々を何人も知っています。みんな品質低下を心配しながら「使用自粛要請」に配慮して、落ち葉の利用を停止しています。震災から間もなく3年。今年あたりから作物品質への影響を心配する声をよく耳にします。

 

要するに、「使用自粛要請」は、落ち葉に関してはまったく機能していないだけでなく、専業農家の足を引っ張っているだけの状況と言えます。

 

農林水産省は、早く規制値を定めると共にこの要請を解除して、もっと大事な事へ仕事の重心を移すべきです。もしもっと大事なことのために、この仕事が遅れているのであれば、それが現場の専業農家を苦しめていることを知ってほしいですね。きちんと堆肥化してデータを把握して(もうしている)、問題がなければ自主的に使用を再開するという選択肢も「あり」かなと考え始めています。

 

 

 

 

 

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