手間の貸し借り

今日は友人というか大先輩（齢は下だけど）の代々続く農園で作業。

いわゆる「結」とか「もやい」というもので、手間の「貸し借り」。
しかしいつも世話になってばかりなので、いわゆる貸し借りというよりは借金の山の返済に行くという感じである。でもまあお金で済まさずにお互い時間と手間を出し合って仕事の山を片付けるというのはなかなか痛快で、僕にとっては大先輩から多くのものを学ぶチャンスでもある。一方で向こうから来てもらう時にこちらが何か学んでもらうものがあるのかと言えば、それは全くないわけで、その時もまた多くの学びを頂けるという、非常に不平等な貸し借りをしているわけで、やはり僕の借金は膨らむ一方なのである。

そもそも「手間の貸し借り」というものは技量や志向、モチベーションみたいなものが同等なもの同士でないとなかなかうまくゆかないように思う。始めはうまくできていても、ひとたび微妙なバランスの崩れやすれ違いが生じると、それを修正するのはなかなか難しい。いろんな組織にもしても長く続けるにはたゆまぬ努力と、お互いをリスペクトしながら各自が向上してゆく切磋琢磨が必要だろう。そういう意味では僕は全く追いつけていないわけで、せめて自分の農業技術や経営を少しでも向上させてゆくために日々もがき続けることしか、道はないのである。

しかし、農業を始めて15年足らずの農家である私が、このようなつながりと時間を持たせてもらうのは幸せこの上ないことである。もう一軒の同い年農家も加わり、朝から気合のこもった仕事を積み上げる時間のなんとも楽しいものよ。写真なんか撮ってる暇はなし。

ん？明日は勝田マラソンか、忘れていた（笑）10キロ、これだけ疲れて完走できるかなー？？