年始のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。平成最後の年始にあたりまして、木の里農園を代表してご挨拶申し上げます。

2018年の文字は「災」でした。その文字通り、西日本の豪雨災害、夏の猛暑、北海道の地震、そして秋の台風、さらにとどめの暖冬と、農家のみならず日本という国土に暮らす私たちにとっては試練の年になりましたね。当然ながら木の里農園においても少なからず影響を受け続けた年ではありました。それでもスタッフの頑張りもあって作柄は良好で、周囲の野菜相場が乱高下する中、安定した供給を実現できたと自負しております。これは、長年取り組んできた畑の土作りと栽培技術研究の結果でもあります。また表向きの成果としては、農園のロゴができて、加工品のラベルデザインも順次リニューアルを開始しました。さらにタキイ種苗の会員向け月刊誌「はなとやさい」にて、園主による連載が始まりました。このように、私達が日々畑に立って仕事に励むことができるのは、ひとえに食べてくださる方々、関わってくれる様々なプロフェッショナルな方々がいるからであり、そのつながりの中で、2018年も生かされてきたことを、まずは感謝申し上げます。

木の里農園の中では、年末にスタッフの交代があり、昨年頑張ってくれた石川がすぐ近所に就農し、AYUMU  AGRIを設立しました。まだ20代で有能な仲間が増えるのは大変嬉しくもあり、今後の地域にとっても大きな財産になりうる人材かと思っています。本人の奮闘を全力で応援して参ります。新しいスタッフ川又も誠実な人柄の若者です。就農志望ではないのですが、農園で働くことで、やりがいや楽しさを見つけ出して、人間として成長していってほしいと願っています。また、農園で借用していたスタッフや来客用の家屋に石川が住むことになり、その代わりに、農園の奥にある空き家を借りることになりました。里山をフル活用した農業生産の拠点として、また、農園を訪れる人々の交流の場として、薪ストーブがあり、森に囲まれたこの家を、今年から少しずつ整備しつつ活用してゆきたいと考えています。



さて、今年の農園のテーマは「向き合う」と致しました。これは代表を務める私自身のテーマでもあります。仕事はもちろん、畑、野菜、地域、仲間、すべての物事と真摯に向き合うことを大切にしてゆきたい。特に私の場合、本業以外にも様々なプロジェクトを抱えており、昨年後半は特にそれらに忙殺されて農園の仕事やスタッフと向き合うことがおろそかだったと感じています。その結果、年末には長年うちの配送を支えてくれたスタッフの退職もあり、改めて心の余裕と申しますか、日々丁寧に向き合うことの大切さを痛感しながらの年越しになりました。今年も多忙な状況は続くと思われますが、これ以上新しいお誘いは受けることなく、今関わっている農業とプロジェクトのより一層の充実に努めたいと思っております。

木の里農園としては、地元での関りを増やすこと。常陸太田市・日立市・高萩市等近隣への配達を増やしてまいります。宅急便でのお届けはもちろん全力で続けますが、とにかく私たち自身の手で、食卓や厨房まで直接お届けすることにこだわってゆきたい。茨城県北に暮らす皆様の日々の食卓にもっと私達の野菜を届けたい。そう願っています。私達は野菜を育てているスペシャリストです。照葉樹林文化の北限にあたるこの土地の豊かな食文化を、野菜ボックスを通して表現してゆきたい。それを皆様と共有することで、日々の食卓をもっと豊かにできると信じています。そしてこのようなつながりが増えることが、持続可能な地域作りに直結してゆくのです。人のつながり、食のつながりをより豊かに。そのために必要であれば、どんな地味な仕事でも、日々丁寧に向き合い続ける私達でありたいものです。



翻って、私達の農園が位置する茨城県の北端、福島との県境に位置する常陸太田市里美地区を見渡すと、まあ寂しくなったと言いますか、お世話になった方々がどんどん引退されて、私達が次の時代を作る番が来たと強く感じています。それでは私達が地域のために何ができるのかといえば、答えはまだ見つかりません。昨年あたりから模索を始めてはいますが、とにかく地元の仕事を活性化したい。地域おこしとか、活性化とか、そういうものではなく、持続してゆくために今取り組むべきことを。継続こそ、今最も必要なことだと感じています。しかも「今」を何とかするためじゃなく、10年、20年後に何とかなっているために、将来のために今やるべきことを、地元の仲間と一緒に行動して、形にしてまいります。

そんなこんなで、今年も木の里農園は、与えられた使命を果たすべく邁進してまいります。この長い挨拶を最後までお付き合いくださった皆様にとって輝かしい年になることをお祈り致します。そして、まだまだ未熟な私達ではありますが、今年もお付き合いの程、どうぞよろしくお願いいたします。

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