第5回放射性物質の検査結果に思う。
2011.10.5
今回は9月の末に主に秋野菜を検査しました。
木の里農園と里美地区の仲間「有機農業ネットワーク野良の会」のメンバーが作った野菜を調べました。
結果は14品目すべて不検出。(検出限界はセシウム134・137ともに3Bq)
結局5月から野菜類を36品目調べてきましたが、今のところ全て検出限界以下です。
来月にほうれん草などを測って出なければ、野菜の検査はもういいかなというのが正直なところです。
そろそろ、有機農家として胸張っていこうかと思います。
自分の育てた作物や土を信頼して、自信を持って農家やってゆきたい。難しいことだけど。
測っても測っても風評被害はなくなりません。
測定して、結果を公表しても関係者には無力感しか残らないんじゃないでしょうか?
テレビで東日本のコメは子供に食べさせられないと言っている親や、
新聞で大地を守る会が西日本の野菜のみの安心セットの1面広告しているのを見ると悲しいし腹が立つ。
そんなことやって何が「大地を守る」なのかよく分かりません。
私は私のやり方で「大地を守るため」の放射能測定を続けてゆこう。
つまり、これからは田畑の土壌や周辺環境、投入資材類の測定がメインになるということ。
もちろんその目的の一つに「作物に移行させないこと」があるし、これは大切です。
僕たちを信頼して支えてくれている消費者の皆さんには、最大限の誠意と努力で答えてゆくのは言うまでもないことだし、農業者として当たり前のことです。そして、信頼してくれる方々に支えられているのは、農家としてこの上ない喜びでもあるのです。
でもそれだけじゃない。農家は自分たちの手で地域の環境を守ってゆかなきゃならない。
健康な環境・健康な土・健康な人間がいて、初めて健康な作物が育ちます。
健康な空気や水、風景など、すべてそこから生まれます。
それらすべての「健康」が複雑に絡まりあって初めて「安全」が生まれるんです。
だから「安全」というものは作物の放射能だけ測って担保されるものじゃない。
もちろん、残留農薬だけでも遺伝子組み換えだけでもダイオキシンだけでもありません。
たとえそれら全てをクリアしていても、育て方が適切でなければ作物は毒素を作ります。
そして育て方が完璧でも、流通状態や保存方法、食べ方や調理方法、さらに食べる人のコンディションひとつで、その食べ物は毒にも薬にもなります。
それら全てをより良い方向へ向かわせる努力こそ尊いものだと思います。
つまり「安全」には、みんなが関わっているということです。
そう考えると、僕たち東日本の農家だって、全体の中で大切な役割があるわけで、これしきの事で潰れるわけにはゆかないのです。
まずは、10月16日の里山林の除染活動をを一つの区切りとしたい。
当然、放射能との戦いはこれからも続きます。
でもね、一部の消費者のゼロリスク信仰にお付き合いして、大切なことを見失いたくない。
福島では今でも多くの農家や市民が苦しんでいる。
僕はどちらかといえば、そっちへ想いを寄せて生きてゆきたい。
それは、土を見つめ続けるということだと思います。
そしてそこから出てくる言葉を伝えてゆこうと思うのです。
木の里農園と里美地区の仲間「有機農業ネットワーク野良の会」のメンバーが作った野菜を調べました。
結果は14品目すべて不検出。(検出限界はセシウム134・137ともに3Bq)
結局5月から野菜類を36品目調べてきましたが、今のところ全て検出限界以下です。
来月にほうれん草などを測って出なければ、野菜の検査はもういいかなというのが正直なところです。
そろそろ、有機農家として胸張っていこうかと思います。
自分の育てた作物や土を信頼して、自信を持って農家やってゆきたい。難しいことだけど。
測っても測っても風評被害はなくなりません。
測定して、結果を公表しても関係者には無力感しか残らないんじゃないでしょうか?
テレビで東日本のコメは子供に食べさせられないと言っている親や、
新聞で大地を守る会が西日本の野菜のみの安心セットの1面広告しているのを見ると悲しいし腹が立つ。
そんなことやって何が「大地を守る」なのかよく分かりません。
私は私のやり方で「大地を守るため」の放射能測定を続けてゆこう。
つまり、これからは田畑の土壌や周辺環境、投入資材類の測定がメインになるということ。
もちろんその目的の一つに「作物に移行させないこと」があるし、これは大切です。
僕たちを信頼して支えてくれている消費者の皆さんには、最大限の誠意と努力で答えてゆくのは言うまでもないことだし、農業者として当たり前のことです。そして、信頼してくれる方々に支えられているのは、農家としてこの上ない喜びでもあるのです。
でもそれだけじゃない。農家は自分たちの手で地域の環境を守ってゆかなきゃならない。
健康な環境・健康な土・健康な人間がいて、初めて健康な作物が育ちます。
健康な空気や水、風景など、すべてそこから生まれます。
それらすべての「健康」が複雑に絡まりあって初めて「安全」が生まれるんです。
だから「安全」というものは作物の放射能だけ測って担保されるものじゃない。
もちろん、残留農薬だけでも遺伝子組み換えだけでもダイオキシンだけでもありません。
たとえそれら全てをクリアしていても、育て方が適切でなければ作物は毒素を作ります。
そして育て方が完璧でも、流通状態や保存方法、食べ方や調理方法、さらに食べる人のコンディションひとつで、その食べ物は毒にも薬にもなります。
それら全てをより良い方向へ向かわせる努力こそ尊いものだと思います。
つまり「安全」には、みんなが関わっているということです。
そう考えると、僕たち東日本の農家だって、全体の中で大切な役割があるわけで、これしきの事で潰れるわけにはゆかないのです。
まずは、10月16日の里山林の除染活動をを一つの区切りとしたい。
当然、放射能との戦いはこれからも続きます。
でもね、一部の消費者のゼロリスク信仰にお付き合いして、大切なことを見失いたくない。
福島では今でも多くの農家や市民が苦しんでいる。
僕はどちらかといえば、そっちへ想いを寄せて生きてゆきたい。
それは、土を見つめ続けるということだと思います。
そしてそこから出てくる言葉を伝えてゆこうと思うのです。